2024年9月19日よりNETFLIXで独占配信される「極悪女王」
全日本女子プロレス全盛期のヒールレスラーダンプ松本さんのプロレス人生を題材にした作品で、公開前から注目されています。
ダンプ松本さん率いる「極悪同盟」といえば忘れてはならないのが悪徳レフェリーの阿部四郎さんです。
この記事では悪徳レフェリーっていったい何者?という疑問についてまとめています。
「極悪女王」の悪徳レフェリー阿部四郎って何者?
「極悪女王」の阿部四郎はなぜ悪徳レフェリーと呼ばれたの?
「極悪女王」で阿部四郎役を演じたのはだれ?
【極悪女王】レフェリー阿部四郎って何者?
阿部四郎 https://t.co/lETITYrEEY pic.twitter.com/tV47RsJc7c
— みぎはら (@migiharaijirey) April 20, 2024
阿部四郎さんは福島県出身。
東村山市にて芸能プロダクション「大和プロモーション」を経営し、それと併せて江古田駅前でスナックも運営していました。
北島音楽事務所や全日本女子プロレスの興行にプロモーターとして携わっていた阿部さんは、北島三郎さんとも親しく可愛がられていたそうです。
■プロモーター
芝居やコンサート、スポーツイベントなどの興行を主催する事業者のこと。
その仕事の傍ら、阿部さんは1970年代から全日本女子プロレスのレフェリーをつとめるようになりました。
【極悪女王】阿部四郎はなぜ悪徳レフェリーと呼ばれたのか
阿部四郎さんが「悪徳レフェリー」と呼ばれるようになったのは1980年代初め。
当時ダンプ松本も一員だったデビル雅美率いるヒール軍団「ブラック・デビル」の末期ころからです。
阿部さんは突然デビル軍団が有利になるような誰の目から見ても卑劣極まりないレフェリングを行い始めました。
軍団側に肩入れし、不公平な判定を何度も重ねたため、植田信治コミッショナーは試合中の凶器使用禁止令を出し、阿部さんに対しても出場停止と減給処分を言い渡すほどでした。
阿部四郎とダンプ松本の関係
凶器使用禁止令を守ろうとするデビル雅美に反旗をひるがえしたのがダンプ松本とクレーン・ユウで、新たに「極悪同盟」というヒール軍団を結成。
それまでデビル雅美についていた阿部四郎さんは「ダンプ松本は下積みを強いられて来たから可哀想だ。今度はダンプの方に協力するよ」と、極悪同盟側に加担する様になりました。
阿部四郎の悪徳レフェリング
プロレスは基本、反則カウント5(ファイブ)まで許されている。首を絞めようが(チョーク攻撃)、ロープブレイクを無視しようが構わない。また公認凶器という名前で、有刺鉄線バットなどの使用も許可される時さえある。
「レフェリーが特に危険とみなさない限り、すべての反則が許されます」
試合前のアナウンスが「お約束」として大いに盛りあがった試合もあった。つまりプロレスにおいてレフェリーは、重要な登場人物なのだ。
AERA dot.より引用
プロレスにおいて、プロレスラーと同じくらい重要な役割を担うレフェリー。
当時の阿部四郎さんはレスラーをしのぐほどの存在感を発していたと言います。
そんな阿部四郎さんが「悪徳レフェリー」「極悪レフェリー」と呼ばれる要因となったおどろきのレフェリングの数々をご紹介します。
- 極悪同盟が行う反則行為を黙認。それを指摘する相手選手に対して理不尽な反則カウントをとる。
- 寝技でサードロープにエスケープした選手のギブアップの意思を認識しているのにもかかわらず、ロープにかかっている選手の足を蹴って外してしまう。
- 極悪同盟側がフォールされたときは尋常ではない遅さでカウントをとり時間稼ぎし、逆に極悪同盟側がフォールに入った時は高速でカウントをとりフォールをとってしまう。
審判は中立で公平であるという概念を見事にくつがえしてくれますね笑
ここで紹介したのはごく一部ですが、とにもかくにも極悪同盟に対して有利になるようなひどい審判を繰り返していました。
それはまさに職人芸といわんばかりの徹底ぶり!
極悪同盟お抱えのレフェリーと言っても過言ではないほどで、敵対していたクラッシュギャルズを苦しめ続けたそうです。
【極悪女王】レフェリー阿部四郎はプライベートでも悪徳だった?
阿部四郎さんはこういった悪徳レフェリングで、極悪同盟と対峙するベビーフェイス側(クラッシュギャルズ)のファンから罵声や嫌がらせを受けたこともあるそう。
しかし普段の阿部さんはとてもやさしい人柄だったと言います。
ダンプが「優しくて、人柄は最高だった」と明かすように、選手からはその人柄を愛された。
同じ極悪同盟だったブル中野(49)も「プロに徹し、裏と表が区切られていた。阿部さんに年賀状を書くと、新人の私でも1月の開幕戦でお年玉に1万円をくれた。本当に優しい方でした」と声を詰まらせた。2~3か月に1回はブルが経営する小料理屋を訪れては、大好きな「しその焼酎」をたしなんだという。
東スポwebより引用
阿部四郎さんが亡くなられた際には多くのプロレスラーから悲しみの声が寄せられました。
阿部さんはなぜそこまで徹底して「悪徳レフェリー」をやりぬいたのでしょうか。
プロレスというショーを盛り上げるため
日本人は昔から正義VS悪の闘いが大好きです。
正義が苦戦してる様子にハラハラドキドキして、最後はスカッと悪に勝つ!というあらゆる年代にウケる構図、それが当時のクラッシュギャルズ(正義)VS極悪同盟(悪)でした。
ファンたちはその闘いに釘付けになり、阿部さんはそれをもっと盛り上げるために悪役側にまわり演じぬいたというわけです。
「自分が悪役に加担することで女子プロレス界がもっと盛り上がる」この考えはプロモーター阿部四郎としての直感だったのではないでしょうか。
【極悪女王】レフェリー阿部四郎役は音尾琢真
「極悪女王」で悪徳レフェリー阿部四郎役を演じるのは音尾琢真さんです。
私はチルスクがTEAM NACSの音尾琢真さんに見える#善徳女王 pic.twitter.com/7GsoNeacXs
— はしみ (@m3hZtFvYJj93523) September 5, 2024
◥◣阿部四郎:#音尾琢真◢◤
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) August 13, 2024
Netflixシリーズ『#極悪女王』⛓️
9月19日より独占配信!
ひとりの少女はなぜ
全国民から嫌われ
日本中を熱狂させたのか―。
ダンプ松本:ゆりやんレトリィバァ
長与千種:唐田えりか
ライオネス飛鳥:剛力彩芽
ダンプ松本の母親・松本里子:仙道敦子… pic.twitter.com/3EZ9YyhhzO
SNSでは「音尾さんがはまり役すぎる!」「悪徳レフェリーの再現度ヤバい!」と音尾琢真さん演じる阿部四郎レフェリーに期待が集まっています。
【極悪女王】レフェリー阿部四郎|音尾琢真が演じた悪徳レフェリーって何者?まとめ
2024年9月19日からNETFLIXで独占配信される「極悪女王」の悪徳レフェリー阿部四郎さんについてご紹介しました。
阿部さんが悪徳レフェリーを演じていたのは下積みを経てプロレスラーになった選手たちと全日本女子プロレスを盛り上げたいという想いがあったからでしょう。
作品のなかで阿部四郎さんがどのように描かれるかとても楽しみですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。